こんにちは!株式会社 三栄空調です。
弊社は愛知県刈谷市で50年 空調工事業を営んでおります。刈谷市を中心に空調工事・換気設備工事などの業務を展開しています。
現在弊社では、現場スタッフ、施工管理スタッフを募集中です。
日中は暑い日が増えてきて、そろそろエアコンをつけ始める企業様も多い時期ではないでしょうか。
この時期、冷房だけど冷えすぎるけど除湿と冷房どっちが良いの?という質問をよく頂きます。
この記事では、冷房と除湿の違い。使い分けに関して解説していきます。
効果的に使い分けをして、快適に空調機を使用するための参考にして頂ければと思います。
1:除湿と冷房の基本的な違い
これから訪れる梅雨時期に備えて、空調機の「除湿」と「冷房」の違いを理解することは非常に重要です。どちらも室内の温度や湿度を快適に保つ機能ですが、その目的や仕組みに違いがあります。
冷房(冷却)とは?
冷房とは、室内の空気を冷やして温度を下げる機能です。エアコンの設定温度を目標に、室内の熱を外へ排出し、空気を冷たく保ちます。湿度もある程度下がりますが、主目的は「温度の低下」です。
除湿(ドライ)とは?
除湿とは、室内の湿度を下げる機能です。温度をあまり下げずに湿気だけを取り除くモードや、冷房と同じように温度も少し下がるタイプがあります。特に日本の梅雨時期のようにジメジメした環境では効果的です。
2:梅雨時期に除湿が有効な理由
梅雨時期は気温よりも湿度の高さが不快感の大きな要因となります。
特に6月や7月は、外気温がそこまで高くない一方で湿度が非常に高くなるため、「冷房」よりも「除湿」の方が効果的な場面が増えます。
湿度が60%を超えると、汗が蒸発しにくくなり、身体が熱をうまく逃がせず蒸し暑さを感じます。このような状況では、冷房で室温を下げるよりも、除湿によって湿度を下げる方が、体感的に快適な環境をつくることができます。
除湿のメリット
湿気を減らすことでカビやダニの発生を抑える
洗濯物の部屋干し時に乾きやすくなる
室温は高めでも、湿度を下げることで体感温度が下がり快適に
6月・7月のような「暑くはないが蒸し暑い」時期に最適
上記のように、6月〜7月の梅雨期では、除湿の方が合理的で体に優しい選択となる場面が多くなります。除湿機能を適切に使えば、冷やしすぎず快適さを維持できるため、省エネや健康面でもメリットがあります。
3:冷房が適しているシーンと注意点
気温が高く、室温を素早く下げたい場合は冷房が有効です。
特に外気温が30℃を超える真夏日には、除湿よりも冷房の方が快適性は高くなります。
冷房使用時のポイント
設定温度は26〜28℃を目安に
冷えすぎを防ぐため、サーキュレーターや風向き調整で空気を循環
外気との温度差が大きくなりすぎないように注意(ヒートショックの予防)
冷房運転中でも湿度は下がりますが、長時間運転すると乾燥しすぎることがあるため、適度な加湿や換気も重要です。
4:除湿と冷房の使い分け方(実践編)
以下のような状況では、それぞれのモードを上手に使い分けることで、快適性と省エネの両立が可能です。
家庭用と業務用で異なる除湿・冷房の効果と使い方
除湿と冷房の基本的な使い方は共通していますが、家庭用エアコンと業務用空調機では、性能や設置環境が異なるため、最適な運用方法にも違いがあります。
家庭用エアコンの場合
家庭用エアコンは一般的に居室単位で設置されるため、小さな空間の湿度・温度を効率的に調整できます。梅雨時期には除湿モードを使うことで、
寝室やリビングの不快な蒸し暑さを軽減
洗濯物の部屋干し時に湿気を効率的に除去
カビ・ダニの予防効果が期待できる
などのメリットがあります。
設定温度と風量を調整しながら、快適性と省エネの両立を目指しましょう。
業務用空調機の場合
業務用空調機(パッケージエアコンやビル用マルチエアコンなど)は、より広い空間を対象とし、高出力かつ複数の室内機で制御されるのが特徴です。湿度管理が重要なオフィス・店舗・工場などでは、次のような配慮が求められます。
除湿時は冷房と連動する機種も多く、設定次第で室温が下がりすぎることもあるため、再熱除湿機能の有無を確認
湿度を一定に保つためには、湿度管理が必要可否によるゾーンごとのセンサー設定や外調機との連携が有効です。
また、業務効率や商品の品質保持のため、湿度管理は除湿器。温度はエアコンと別々に設置が必要なケースもあります。
業務用空調は導入費やランニングコストも大きいため、梅雨時期の除湿運用にも最適設定のチューニングが求められます。
5:ランニングコストの違いと選び方のポイント
電気代の面から見ると、除湿と冷房には差があります。特に気になるのが「除湿の方が電気代が高いのでは?」という疑問です。
消費電力の比較
冷房モード:目標温度に向けてコンプレッサーが作動し続けるため消費電力が高め。
除湿モード:再熱除湿方式(空気を冷やして湿気を取り、再度温める)が採用されている機種では、冷房以上に電力を消費することがあります。
したがって、
室温も湿度も下げたいとき → 冷房
室温はそこまで高くないが湿度が不快 → 除湿(控えめ設定)
といった使い分けが効果的です。
また、省エネ性を重視するなら「自動運転モード」や「センサー付きの最新機種」を活用するのもおすすめです。
まとめ:除湿と冷房を賢く使い分けて、快適な梅雨を過ごそう
エアコンの除湿と冷房は、単なる温度設定の違いではなく、「快適性」「省エネ」「健康管理」に直結する重要な選択です。梅雨時期のように湿度が高いシーズンでは、除湿モードの活用が効果的であり、真夏には冷房が頼りになります。
それぞれの特徴を理解し、シーンごとに最適な運転モードを選ぶことで、電気代の節約にもつながります。快適な住環境は、正しい知識と使い方から始まります。
今年の梅雨は、賢く除湿・冷房を使い分けて、ジメジメ知らずの快適生活を送りましょう。
弊社では恒温恒湿まではいかないけど、湿度を管理したいお客様のお手伝いもしています。
除湿器や外調機の工事も可能です。
空調機の省エネについて知りたい。
今の機械を変えたら、どれくらい省エネになるか知りたい。
そうした企業様、お気軽にお声掛けください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
株式会社 三栄空調
愛知県刈谷市大正町5-315
電話:0566-22-5711
FAX:0566-22-5665