業務用空調機の設定温度と吹き出し温度の関係とは?

こんにちは!株式会社 三栄空調です。




弊社は愛知県刈谷市で50年 空調工事業を営んでおります。刈谷市を中心に空調工事・換気設備工事などの業務を展開しています。



現在弊社では、現場スタッフ、施工管理スタッフを募集中です。




この記事では、よく問い合わせを頂く空調機の設定温度を一番下げてるんだけど、なんか冷えないんだけど?


業務用空調機の設定温度と吹き出し温度の関係や省エネに繋がる使い方についてお話しします。


こうした空調機の仕組みを理解して、設定温度を少し変えるだけで省エネに繋がります。


ぜひ社内のエアコンを使い方を見直して頂き、ご活用頂ければ光栄です。





1. 業務用空調機の基本構造と仕組み


エアコンの基本的な動作原理


業務用空調機(エアコン)は、室内の温度を快適に保つために、冷媒を使って熱の移動を行う仕組みになっています。基本的な動作は以下の通りです。


吸熱:室内の空気を取り込み、熱を吸収する。


圧縮:コンプレッサーで冷媒を圧縮し、高温高圧の状態にする。


放熱:室外機で熱を放出し、冷媒を冷やす。


膨張:冷媒を膨張させて温度を下げ、再び室内へ戻す。


このサイクルを繰り返すことで、室内の温度を設定温度に近づけていきます。



設定温度と吹き出し温度の関係


設定温度とは、エアコンが室内の温度を調整する目標値であり、吹き出し温度は実際にエアコンの吹き出し口から出る風の温度です。吹き出し温度は、設定温度よりも冷房時は低く、暖房時は高くなります。


冷房時の吹き出し温度:設定温度より5℃〜10℃低い


暖房時の吹き出し温度:設定温度より10℃〜15℃高い





2. 設定温度と吹き出し温度が異なる理由


温度の調整プロセス


エアコンは、設定温度を維持するために常に冷却・加熱を繰り返しています。しかし、室内の空気が常に流動しているため、吹き出し口から出る空気の温度は、設定温度と異なることがあります。


冷房運転時の吹き出し温度が低くなる理由


冷媒が熱を吸収して冷却されるため、吹き出し温度は設定温度よりも低くなる。


エアコンの能力が高いほど、吹き出し温度は低くなる傾向にある。



暖房運転時の吹き出し温度が高くなる理由


熱交換器で温められた空気を送るため、吹き出し温度は設定温度よりも高くなる。


室内が暖まるにつれて、吹き出し温度は徐々に設定温度に近づいていく。



外気温の影響


外気温が設定温度と大きく異なる場合、エアコンの負荷が増え、吹き出し温度に影響を及ぼすことがあります。


冷房時:外気温が高いと、室外機の冷却効率が下がり、吹き出し温度が高くなることがある。


暖房時:外気温が低いと、霜取り運転が発生し、一時的に吹き出し温度が下がることがある。



最近は外気温が異常な為、空調機は問題ないけど外気温の要因で冷えや暖まりが悪くなったという問い合わせが多いです。






3. 効率的な温度設定のコツ


適切な設定温度


業務用空調機を効果的に使用するためには、適切な温度設定が重要です。


夏場(冷房時):推奨設定温度は 25℃〜28℃


冬場(暖房時):推奨設定温度は 20℃〜22℃



省エネのポイント


・温度を極端に設定しない

 冷房時に18℃、暖房時に30℃など極端な温度に設定すると、エネルギー消費が増える。


・風量を適切に調整する

 風量を自動設定にすると、適切な温度を維持しやすい。


・定期的なメンテナンス

 フィルターの清掃や室外機周辺の整理を行い、効率的な運転を維持する。


業務用空調機の温度設定を1℃変更すると、消費電力を約10%削減できる場合があります。



冷房時は約13%、暖房時は約10%の消費電力の削減効果が期待できます


温度や風量設定を適切調整、定期メンテナンスをすることで、無駄な電力を使わずに効率的に

運転することができます




4. エアコンの仕組みを理解して快適に使用する


空調のゾーニング


業務用空調機では、エリアごとに異なる温度設定が可能な場合があります。


例えば

人が多い会議室は冷房を強めに設定。


人が少ないエリアの温度は高めにして省エネにする。


一定の温度や風量で管理するのでなく、部屋ごとに調整する事が省エネに繋がります。



適切な温湿度管理


温度だけでなく、湿度の管理も重要です。


夏場の適正湿度:40%〜60%


冬場の適正湿度:40%〜50%



加湿器や除湿機を併用することで、より快適な空間を作ることができます。





5. まとめ


業務用空調機の設定温度と吹き出し温度の関係を理解することで、より快適で効率的な空調管理が可能になります。


ポイントまとめ


・設定温度と吹き出し温度は異なる(冷房時は低め、暖房時は高め)


・適切な設定温度を守ることで快適性と省エネを両立


・定期的なメンテナンスと適切な運用が重要


・湿度管理も快適な空間づくりに役立つ


事務所や工場等の用途によって、設定温度や湿度は変わりますが

エアコンの仕組みを知ることで、業務用空調機の効果的な運用はできるようになります。適切な設定と運用を心がけ、快適な環境を維持しましょう!





弊社ではこうした空調機の使い方や設定等、導入後のサポートもお手伝いしています。


入れて終わりではなく、入れてからのお付き合いが大切だと考えております。



電気代を削減させたい。


空調機のこの問題なんとかならないの?


どうメンテナンスすればよいかわからない。








そうした企業様、お気軽にお声掛けください。




最後までご覧いただき、ありがとうございました。




株式会社 三栄空調








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