こんにちは!株式会社 三栄空調です。
弊社は愛知県刈谷市で50年 空調工事業を営んでおります。
刈谷市を中心に空調工事・換気設備工事などの業務を展開しています。
現在弊社では、現場スタッフ、施工管理スタッフを募集中です。
この記事ではこの時期、特に多い空調機の水漏れ。
その原因とすぐにできる対策方法についてお伝えします。
1:この時期に空調機の吹出口からの水漏れが増える理由?
梅雨〜夏の初めにかけて、業務用空調機の吹出口付近からの水漏れトラブルが増加します。最大の原因は「結露」です。特に昨今の異常気象により、外気温と室温の差が激しくなり、結露の発生しやすい状況が増えています。
外気温が極端に高く、室内が強力に冷やされる状況では、吹出口に冷気が集中し、その表面や周辺の空気が露点温度を下回ることで結露が発生します。
本来、空調機の設計では吹出口に結露が起きにくいよう工夫されていますが、使用環境や設置状況によっては冷気が滞留したり、風量が不足して周囲に湿った空気が溜まり、結露水が垂れてしまうケースがあります。
特に、天井埋込型やダクト式の吹出口に多く見られる現象で、建物の美観や什器の劣化にもつながるため、早めの対策が必要です。
2:結露による吹出口からの水漏れの主な原因とは?
吹出口の結露は、以下のような要因によって引き起こされます。
1. 冷気の流れ不足
風量が適切でないと、吹出口付近に冷気が溜まりやすくなります。この冷気が周囲の湿った空気と混ざり、結露を起こす原因になります。
2. 室内の湿度が高すぎる
湿度が高い環境では、冷たい空気と触れることで結露が大量に発生します。厨房、洗濯設備があるエリア、密閉性の高い部屋などでは特に起こりやすい現象です。
3. 吹出口や配管の断熱不良
吹出口や配管の接続部に断熱処理が不十分だと、冷たい金属部品が周囲の空気を冷やしてしまい、表面に結露が生じます。
4. 風向設定の不具合
風向が固定されていたり、冷気が天井や壁などに直接当たってしまうことで冷却されすぎ、近くの空気が結露しやすくなります。
5. 室内機の汚れ
室内機内部がホコリや汚れで目詰まりを起こすと、熱交換器の効率が落ちて冷却能力に偏りが生じます。この結果、吹出口周辺に冷気が集中しやすくなり、結露の原因になります。定期的な内部清掃が重要です。
3:水滴の発生位置ごとに見る、結露の原因と対策
吹出口から水滴が垂れてきた場合、滴下位置によって原因が異なります。それぞれの位置に応じた原因と対策を見ていきましょう。
吹出口ルーバーの先端から水が垂れる
ルーバー部や熱交換器に汚れがあると、冷気の流れが乱れたり、熱交換効率が悪化して冷却が局所化し、結露が発生します。風量を弱めたり、設定温度を高めに調整することで緩和できます。また、定期的な室内機の洗浄が有効です。
天井部から水が漏れる
天井裏の冷媒配管の断熱不良により、温度差で配管表面に結露が発生し、それが天井材に染み込み滴下するケースがあります。断熱材の劣化や施工ミスが原因であることが多く、配管周辺の点検と断熱処置の補強が必要です。
ルーバーの隙間や枠部分からの漏れ
室内機内部の汚れが原因で冷気の流れが偏っている可能性があります。また、冷媒配管の接合部付近で断熱材が劣化している場合も、結露水が室内側に流れ出てしまうことがあります。専門業者による内部点検・洗浄と断熱処理の見直しを推奨します。
空調機の設定変更で応急的に対策するには、風量を弱めたり、設定温度を1~2℃高めにすることで吹出口の冷却強度を下げ、結露発生を抑えることができます。
これらの操作は安全に実施でき、現場でも即時に対応しやすい方法です。
4:事前にできる予防策とメンテナンス
吹出口からの結露による水漏れを防ぐためには、以下の点検や対策が有効です。
断熱材の見直し
吹出口や接続部に断熱が不十分な場合、冷気の伝導が起きやすいため、断熱強化を行います。
風量バランスの最適化
室内全体に冷気が均等に行き渡るよう、風量や風向を調整します。
湿度管理
除湿運転や除湿機の併用で室内湿度を下げることで、結露の発生量を抑えることができます。
吹出口周辺や室内機のクリーニング
汚れが付着すると空気の流れが妨げられ、冷気が停滞しやすくなります。特に室内機のフィンやフィルターは定期的な清掃が必要です。
定期的な清掃は結露対策だけでなく、電気代の削減や効き目にも大きく影響します。
空調機の設置環境や使用状況に応じた予防策を講じることで、トラブルの発生を未然に防ぐことが可能です。
5:どれくらいの頻度でメンテナンスすべきか?
吹出口周辺での結露トラブルを防ぐためのメンテナンスは、以下の頻度を目安に行うことをおすすめします。
フィルター清掃:1〜2ヶ月ごとに実施。
風量・風向の確認:冷房使用前(5月頃)に一度点検。
断熱材の劣化チェック:年1回、冷房シーズン前に確認。
湿度測定と管理:湿度が高くなりやすい環境では、月に1回はチェックし、必要に応じて除湿機を導入するなど対策を講じます。
室内機の内部洗浄:年1回程度、専門業者による分解清掃を実施することで、結露や異臭の防止につながります。
当社では、こうした吹出口のトラブルを防ぐためのメンテナンス・点検サービスも提供しております。施設の使用状況に合わせた柔軟な対応が可能ですので、お気軽にご相談ください。
まとめ:結露対策で快適な空間づくりを
業務用空調機における水漏れトラブルの中でも、吹出口からの水滴は意外と見落とされがちですが、結露のメカニズムを理解することで予防可能なケースが多くあります。
特に最近のように外気温が異常に高くなる気候では、冷気との温度差が大きく、結露リスクも高まっています。適切な風量調整や断熱対策、湿度管理といった基本的なポイントを抑えることで、快適で安全な空調環境を維持できます。
当社では、空調設備の設計・施工から、吹出口の結露防止に至るまで、総合的なサポートを行っています。気になる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。
弊社では現場監理から工事、メンテナンスまでを一貫で対応しております。
空調機の事でお困りごとがある企業様、お気軽にお声掛けください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
株式会社 三栄空調
愛知県刈谷市大正町5-315
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