こんにちは!株式会社 三栄空調です。
弊社は愛知県刈谷市で50年 空調工事業を営んでおります。
刈谷市を中心に空調工事・換気設備工事などの業務を展開しています。
現在弊社では、現場スタッフ、施工管理スタッフを募集中です。
この記事では空調工事業における工程管理とは?その重要性や注意点を事例を含めてお伝えします。
1:なぜ工程管理が空調工事で重要なのか?
空調工事において、工程管理とは「工事全体を計画通りに進行させ、各段階の作業を正確に、効率的に行うための管理プロセス」を指します。工程とはいわば施工スケジュールのことで、設備の搬入・設置から配管、配線、試運転に至るまで、すべての作業が関連しながら進行します。
工程管理が不十分だと、現場に必要な資材が届かない、他業種との作業がぶつかる、作業日数が延びて人件費がかさむ、などのトラブルが発生します。
空調工事は建築工程の一部であり、建物全体のスケジュールに密接に関係しています。そのため、ひとつの工程の遅延が建物全体の引き渡し時期に影響を及ぼすこともあります。
たとえば、商業施設の空調工事で竣工前の設置検査が間に合わなかった場合、オープン日が遅延することで店舗側の売上に多大な損失を与える可能性もあります。こうしたリスクを防ぐためにも、空調工事の現場において工程管理は非常に重要な役割を果たします。
新築工事における注意点
新築工事では、他の業種と並行して進む工程が多く、建築・電気・給排水工事との綿密なスケジュール調整が必要です。特に空調設備は後半工程に入るため、前工程の遅れがそのまま影響しやすくなります。BIMなどを活用した事前調整が有効です。
改修工事における注意点
一方、改修工事では既存設備との取り合い、居住者・テナントへの影響を最小限に抑えるための夜間作業・仮設設備の導入など、柔軟な対応力が求められます。図面と現地状況の不一致に備えて、事前の現地調査を徹底することも重要です。
2:工程管理でよくあるトラブルとその原因
事例1:他業種との作業バッティング
配管作業と内装作業が同日に設定され、作業スペースが確保できず、双方の職人が手待ち状態に。結果として工程が1日遅延し、調整のための追加人件費が発生。
原因と対策:
他業種との工程調整不足
毎週の定例会議で全業種の作業計画を共有・調整する
事例2:資材搬入の遅れ
必要な冷媒管や室外機が予定日に届かず、現場作業が一時中断。
原因と対策:
発注ミスまたは納期管理不足
発注・納期スケジュールのガントチャート管理、予備日を設ける
事例3:作業手順の誤解
現場スタッフが施工順を誤り、再施工が発生してしまった。
原因と対策:
作業前の工程確認ミーティング不足
工程表だけでなく、施工フロー図や作業指示書を用意
3:工程管理の基本ステップと重要ポイント
空調工事の工程管理では、以下のような基本ステップを明確にすることが重要です。
1. 工程表の作成
日別・週別・月別のスケジュールを作成
他業種と調整した共通工程表を用意
2. 資材・人員の確保
資材の発注・納品スケジュールと現場搬入のタイミング調整
職人の確保とシフト管理
3. 現場朝礼・工程確認
毎朝の朝礼でその日の工程を共有
リーダー間で進捗とトラブル報告を行う
4. 工程進捗の記録と報告
写真やメモで施工進捗を記録
クラウド共有やLINE WORKSなどのツールで現場と事務所が連携
4:ICTを活用した工程管理の効率化
最近ではICTを活用したスマートな工程管理も進んでいます。
1. 工程管理アプリの導入
ANDPADやKANNAなどの現場管理アプリで工程表をクラウド共有
進捗状況をリアルタイムで確認・更新
2. BIM(Building Information Modeling)との連携
3Dモデルを用いて施工順序を視覚的に把握
他業種と施工範囲の干渉チェックが容易に
3. 遠隔会議・報告
ZoomやTeamsを活用した定例会議のリモート化
日報・報告書をGoogle Driveで一元管理
ICTの導入により、スケジュール管理の属人化を防ぎ、誰でも現場の状況を把握できる仕組みが整ってきています。
5:今後求められる工程管理の方向性
今後の空調工事においては、より複雑な現場や短納期への対応が求められます。これに応じて、工程管理には以下のような能力が必要です。
1. マルチスキルの育成
工程管理だけでなく、安全管理・品質管理にも精通した人材の育成
複数現場を横断的に管理できるスーパーバイザー的な役割
2. 顧客との調整能力
テナント工事などでは、稼働中施設への配慮や夜間作業の工程調整が必要
顧客とのコミュニケーションが工程全体を左右する
3. 環境対応・ZEBとの連携
ZEB対応など環境性能を重視した工事では、省エネ性能と施工順序の整合性が問われる
エネルギーシミュレーションと工程設計の連携が求められる
まとめ:工程管理は空調工事成功のカギ
空調工事における工程管理は、計画通りに作業を進め、コスト・品質・安全・納期を守るための中核的な要素です。トラブルを未然に防ぎ、スムーズな工事進行を実現するには、現場での情報共有、ツールの活用、顧客との連携が欠かせません。
若手技術者にとっては「工程=スケジュールを守るだけのもの」と捉えず、全体を俯瞰して最適な手順をデザインする思考力が求められます。
これからの時代は「工程管理ができる=信頼される空調技術者」として大きな武器になるでしょう。
弊社では現場で施工や修理を経験。
そこからステップアップし先輩と施工管理を経験し、1人立ちする形で様々なポジションでマル
チに活躍頂けるようにしています。
また、スキル(資格)に応じた資格手当を設けております。
空調工事に関わる仕事に興味がある方、手に職をつけたい方、ぜひ弊社で一緒に活躍しましょ
う。詳細は採用情報ページからご確認いただけます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
株式会社 三栄空調
愛知県刈谷市大正町5-315
電話:0566-22-5711
FAX:0566-22-5665