こんにちは!株式会社 三栄空調です。
弊社は愛知県刈谷市で50年 空調工事業を営んでおります。
刈谷市を中心に空調工事・換気設備工事などの業務を展開しています。
現在弊社では、現場スタッフ、施工管理スタッフを募集中です。
この記事では真夏に多いドレン異常によるエラー。その対策についてお伝えします。
まだまだ暑い日が続きます。参考にしていただければ幸いです。
1:なぜ夏場にドレン異常が増えるのか?
業務用空調機では、冷房運転中に熱交換器で大量の結露水(ドレン水)が発生します。
特に夏場は外気温と室内温度の差が大きく、結露水の発生量も通常より増加します。ドレン排水は通常、ドレンパンからポンプや重力で排出されますが、流れが滞ると「ドレン異常」として警報が出たり、機器が停止する原因になります。
冷房の需要が最も多い時期に発生するため、業務に大きな支障をきたすことも少なくありません。
2:利用者ができる日常的な確認ポイント
1. フィルター清掃
フィルターが汚れていると熱交換器に風が十分に当たらず、結露水が過剰に発生し、ドレン負荷が増える原因となります。2〜4週間に1回の清掃を習慣にしましょう。
2. 吹出口や吸込口の確認
天井埋込型のエアコンでは、吸込口や吹出口が紙やチラシ、ほこりで塞がれていないかを確認しましょう。風の流れが悪いと結露水の発生が増え、ドレン処理が追いつかなくなることがあります。
3. 空調機の運転状況と異音
室内機から普段と違う水音がしたり、運転停止が繰り返される場合は、ドレン水がスムーズに排出されていないサインです。早めの点検をおすすめします。

3:結露とドレン異常の関係
冷房運転では、空気中の水分が熱交換器に結露しドレン水として排出されます。
以下のような状況ではドレン異常が起こりやすくなります:
室内機内部の汚れ
熱交換器やドレンパンに汚れが溜まると水の流れが妨げられ、あふれやすくなります。
高湿度環境
梅雨や真夏は外気湿度が高く、通常以上に結露水が発生。ドレンポンプが処理しきれず停止につながることもあります。
断熱不良
天井裏のドレン配管や冷媒配管の断熱材が劣化すると、配管外側が外気に触れやすくなります。その結果、冷たい配管表面に室内の湿気が触れて結露が発生し、ポタポタと水が落ちる現象につながります。これがドレン異常や水漏れと混同されやすい要因です。
天井裏の熱による結露
夏場の天井裏は高温になりやすく、空調機本体が熱と湿気にさらされます。その結果、本体外装部や金属部分で結露が発生し、水滴となって落下することがあります。特に断熱が不十分な場合に起こりやすく、ドレン処理のトラブルと見分けがつきにくいケースです。
つまり「結露水が増える=ドレン排水の負荷が増える」ため、異常が起こるリスクが高まるのです。

4:業務用エアコン特有のドレン異常要因
1. ドレンポンプの不具合
天井埋め込み型の業務用空調機は、ドレン水を強制的に持ち上げて排出するドレンポンプを搭載しています。このポンプが故障・劣化すると排水が止まり、即座に異常停止が発生します。
2. ドレンパンの汚れやカビ
ドレンパンにスライム状の汚れやカビが付着すると、排水口を塞ぎやすくなり、水があふれる原因になります。定期清掃が不可欠です。
3. 定期清掃不足
業務用では利用時間が長く、熱交換器やドレンパンの汚れが早く蓄積します。特に飲食店は油汚れで短期間で排水能力が低下します。
5:利用者ができる予防策と専門業者への依頼の目安
できる予防策
定期的なフィルター清掃(2〜4週間に1回)
吸込口・吹出口が塞がれていないか日常確認
室内機からの異音・水音をチェック
業者に依頼すべきケース
天井裏からの水漏れが見られる
複数台で同様のエラーが出る
ドレンポンプの異常停止が頻発する
専門業者による定期点検では、ドレンポンプの動作確認、配管洗浄、熱交換器やドレンパンの清掃が行われます。これによりトラブルを未然に防ぐことが可能です。
まとめ:夏場のドレン異常は「予防と早期発見」がカギ
業務用空調機は利用時間が長いため、夏場に結露水が増えることでドレン異常が起こりやすくなります。しかし、フィルター清掃や吸込口・吹出口の確認といった利用者ができる日常点検で、多くのトラブルは防げます。
違和感を感じたら早めに業者に依頼することで、大規模な漏水や業務停止のリスクを回避できます。
空調機を快適かつ安全に使い続けるために、日常管理と専門点検の両立を心がけましょう。
弊社では現場監理から工事、メンテナンスまでを一貫で対応しております。
空調機の事でお困りごとがある企業様、お気軽にお声掛けください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
株式会社 三栄空調
愛知県刈谷市大正町5-315
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